東洋医学では医は仁術といいます
あわだたしく過ぎ行く日々に少しでもゆったりと健康に暮らせる為の工夫、古臭いで済ましたくない日本の古来からの知恵や文化
鍼灸師をしてきて日々思う事を書いてます
 
健康の為なら
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    JUGEMテーマ:健康
    最近激安弁当、激安定食などを良く見かけますが
    『いったいなんでこんなに安いの?』 と思うことがあります。

    外食産業にしても、大手食品企業にしても利益を上げるために、純粋に健康だけを気遣って商品を提供しているわけはないのですが、余りに安いと気になります。

    その一方で、生産した人がわかり農薬など余り使用していない割高の野菜が良く売れているようです。健康志向の高まり、食の安全に対する不信感などもあるのでしょうか?

    中には食品添加物は出来る限り一切摂らないようにしている。タバコなんて問題外で、お酒も適量以外絶対飲まない(お酒に適量があるかは知りませんが…)と言われる様な方もいるようです。

    自分の口から入ってくる物に気遣う事はとても良いことだと思いますし、自分の中でこれは食べないほうがいいなと思う基準は有る方が良いと思います。

    しかし、闇雲に安全で良いものしか食べない、飲まないと言うのが健康への最善の道なのでしょうか?

    WHO(世界保健機構)では健康の定義を次のように言っています

    Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

    (健康とは、完全に、身体、精神、及び社会的によい(安寧な)状態であることを意味し、単に病気でないとか、虚弱でないということではない。)

    つまり体だけでなく精神的、社会的にもよい状態であることが健康ということです。

    『飲みすぎてしまったけど、みんなと盛り上がってとても楽しかった
    『ケーキバイキングに行っておなか苦しいけど幸せな時間を過ごせたわ
    『タバコを吸う為に喫煙所に通っていたらそこで知り合った仲間と良い情報交換が出来るようになった。

    など身体には悪い事かもわからないですが、精神的、社会的には良い面も無いとは言い切れません。

    もちろん身体に良いことだけをして、ストレスが発散でき、社会的に充実した生活をおくれるに越したことは有りませんが、あまりにガチガチになると余計に健康に悪い影響を及ぼすことになります。

    どんなに個人単位で健康に気遣っても、空気の汚れ、気候の変化などどうしようもない物もたくさんあります。

    先日落語を聞いていて思わず笑ってしまいました

    『最近みんなから酒を飲むな飲むなと言われるから、去年は三日しか飲まへんかったわ!』

    『お前みたいな酒好きが、すごいなぁ!!であとの日はどうしてたんや?』

    『他の日は飲まれてたんや!!』 

    各々に自分に適した健康を見つけてください。

    【2011.02.05 Saturday 11:07】 author : hiyoridou
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    水の飲み方 続き
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      前回の続きで水についてのお話です。

      前回のお話では、体に残ってしまった余分な水が身体に悪い影響を及ぼすと言う事でした。

      今回は飲み方です。

      当院に見える患者さんでもそうですが、よく聞く言葉に

      『水を飲むようにしている。』

      と言われる方が結構いらっしゃいます。理由を聞くと

      『血液がサラサラになる。』『水はたくさん飲む方が身体にいい。』

      などと言われます。しかし前回のお話でも書きましたが、水が原因で身体の不調を訴えられる方はたくさんいらっしゃいます。それどころか、漢方医学では身体の不調のかなりの原因に水が関係していると言えなくもないくらいです。

      飲んだ分がちゃんと出ていますか?

      水は飲むことより出すことが大事ですので、排泄の悪い状態の方、汗をかかないクーラーの中で生活しているような健康な方が無理して水を飲む必要はありません。大体食事でも水分は取れますし、必要な分は体がサインを出します。(喉が乾きます)

      そして、普通に生活出来ている方の血液がドロドロになったりサラサラになったりすることはありません。

      水を飲まなければいけない状態は確かに有ります。汗をかく場合、飲酒した場合、高齢になって喉が乾いた感覚がにぶくなっている場合、持病があり医師に指示されている場合などはその都度水分補給する必要はあります。

      今回書いたように、水を飲んで健康になると言うのは、私の中では???な感じがします。ただ自然の状態の良い水を喉が乾いたときに飲む事が大切だと思います。
      【2010.07.17 Saturday 19:12】 author : hiyoridou
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      水の飲み方
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        梅雨に入り、毎日ジメジメとした日が続きます。それにしても今年は台風が少ないですね。変わりにゲリラ豪雨が発生したりして、例年より気候が不安定なので体調管理も大変です。

        今の時期では、食欲の変動、下痢や腹痛、朝起きるのがつらい、寝違い、体がダル〜いなどの症状の方が非常に増えています。

        東洋医学ではこの時期に身体に悪影響を及ぼす物の一つとして、『湿邪』というものを考えます(暑さの影響は少しおいときます)。身体に溜まった余分な水分が体の調子を狂わせます。

        日常の事柄に例えると、
        モゴモゴスポンジに水を含ませれば重くなります。(下肢や全身の重だるい感じ)

        モゴモゴぬれたシャツを着れば皮膚が冷えます(皮膚表面が浮腫んで冷えて寝違いやこむら返りのように痛む)。

        モゴモゴカルピスを沢山の水で割ると味が薄くなります。(血液が薄まって思うように動けない)

        モゴモゴジメジメした場所は淀んできます。(関節周囲に溜まった水が原因で朝などに関節が痛む)
        逆にわかりにくいでしょうか???

        人間の身体は絶えず水分をめぐらし、発散させています。皮膚の表面がしっとり潤ってるのはそのためです。ですので例えばサランラップを皮膚に巻けばすぐにラップに水滴が付きます。息をガラスに吹きかければガラスは水滴で曇ります。そして身体に水をめぐらせることと同時に熱も運んでいます。
        ですので水のめぐりが悪くなると、身体はダル重くなってきます。

        これら身体の水が滞りやすいのが、梅雨のこの時期となります。外の湿度が高いので体内の湿気が出て行かない。その上オシッコが出にくい事が多いのも重なってきます。(これは湿邪だけの原因ではないですが…)

        ここからがタイトルにもしています水の飲み方の話なのですが、今回は長くなってしまいましたので、また次回にさせていただきます。
        【2010.07.10 Saturday 10:11】 author : hiyoridou
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        環境が変われば
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          みやこメッセ 古本市
          新生活をスタートされた方には新学期が始まり、GWも過ぎてはじめましての空気が薄れだしてくる季節ではないでしょうか?

          過ごしやすい環境でイキイキとされている方、なかなか大変だな〜なんて思われる方それぞれでしょう。 上手く自分を表現できる場所で有ればいいですね。

          人は様々な場面でストレスと向かいあって暮らしています。全くストレスのない生活なんて有り得ないですし、余りストレスが無い生活は身体によろしくありません。ストレスを感じる事で身体が活性化して、やる気に繋がる事もあるでしょう。

          とはいえ、ストレスと言うのは厄介なもので、言葉の響きからして嫌ですね。

          身体にある程度必要なストレス、体調を狂わせる原因になるストレス。これらは、何が違いどう接すれば良いのでしょうか? 昔からよく、【ストレスと上手に付き合うのがよい】と言われます。【ストレスを溜めない様に】、などとも言います。

          一口にストレスと言っても、短時間のストレスと長時間のストレスでは身体に及ぼす作用が異なります。ストレスを感じても、それが短時間でそのストレス状態を一旦切ることが出来れば、それほど身体に悪い影響は与えないと言う事があります。

          大事なのは長時間ストレス状態に置かないように、その都度ストレスを解消する事です。

          皆さんはどんな事でストレスを解消してますか?

          時間を忘れ没頭出来るような趣味、発散しあえる仲間、ただ黙々とした単純作業、人に言えないようなバカバカしい時間の使い方などもあるでしょう。

          僕の場合は飲みに行ったり、カラオケなどがそうでしたが、最近は時間に追われ体力的に辛くなってきたので、もっぱら料理です。魚をおろしているとス〜っと力が抜けていく気がします。それでいて美味しいし、妻や義母も喜んでくれます。(豚もおだてりゃ、じゃないですが…)友達呼んでパーティーなんてのもいい気分転換です。 あとは、ヤフオク・古本屋などで鍼灸の古本を見る事です。妻から馬鹿みたいに古本ばっかり買うなと、軽く釘をさされてますので、逆にストレスになりそうですが…釣りも全然行けてないなぁ…

          ストレスはあらゆる所から湧き出しています。ですのでストレスと上手く付き合うことは、現代の社会生活には必要な事です。

          もしも、ストレスから身体の変調をきたして自分では上手くコントロール出来なくなってしまったら、鍼灸に来てください。上がった目じりが下がってきますよ楽しい

          五月を上手く乗り切ってくださいませ。

          【2010.05.18 Tuesday 15:25】 author : hiyoridou
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          春の過ごし方
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            先日のブログでは、春の様子を東洋医学の古典ではどう書かれているかを、ほんの一例ですが取り上げて書かせていただきました。

            冬の一番寒いときから、一陽が芽生える状態、陰がきわまり其の中に一陽が生じ、長じていく様子が春の様子です。さらに進んでいくと陽気がどんどん増え真夏になり、今度は様が極まり一陰が生じて秋を迎えることになります。

            私たちの住む、向日市、長岡京市の特産物に竹の子があります。旬を迎えるといろんな所で直売所が設けられたり、いろんな方から頂き物としていただいたり、向日市にある専門店にはズラーっと竹の子が並びます。春の風物詩です。

            この竹の子を見ていても、時期が来るといっせいにニョキニョキと芽を出し、ほって置くとあっという間にどんどん高くなっていきます。このどんどん伸びていく力も一つ春の表現に含まれるように感じます。

            では、この時期はどのように過ごしていくのが良いのでしょうか?

            先日は鍼灸師のバイブルと言える『難経』を例にとりましたが、さらに東洋医学に携わるものにとっては必読の書である『黄帝内経 素問』には春の状態を『発陳』という言葉で表現しています。『発』は発生、発育『陳』はつらなり並ぶといった意味になります。やはり冬の間に蓄えた養分で、新しい命の芽を開き発生させるといった感じに思えます。

            冬の間、身体の中で大切に守ってきたエネルギーを春の上昇する陽気にあわせて、体中にめぐらせるのが春の養生法になります。

            具体的には夜は早く床に就き、十分な睡眠をとって朝は早く起きる。筋肉を十分伸ばして、散歩をする。衣服はあまり締め付けるようなのは避け、髪の毛も縛ったりしない。などが書かれています。

            のびのびと身体が動かせる状態にしておくことが良いようです。

            春になると、陽気に誘われ色々とやる気が出たり、今まで出来ていなかったこと手をつけたりすることが増えると思いますが、まだまだエンジンがフルに温まった状態ではありません。急にやりすぎるとどっと疲れが出ます。どんどんやれそうな気持があっても、ほどほどが肝腎です。自分の体力に合わせた、春の過ごし方で年度替りを楽しく迎えたいものです。 
            【2010.03.24 Wednesday 09:56】 author : hiyoridou
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            今年もあと少し
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              京都西山の紅葉
              十二月に入り、
              『今年ももう少し。一年あっと言う間ですね。』
              と言う会話が増えてきました。確かに年々時間が経つのが早く感じます。

              特に年末はバタバタとします。忘年会、大掃除、年賀状、クリスマスなどなど、体調管理にも注意が必要です。

              これまでは、忘年会なんて聞くと、飲み会グッド楽しみラッキー位に思ってたのですが、最近は
              『あんまり飲むと次の日の仕事が…』
              『あさっても忘年会やし今日は控えめに…』
              なんて思って少し疲れる事があります。
              行けば行ったで楽しいのには変わりはないのですが、やはり次の日や次の次の日が辛く感じることが出てきました。
              なんともまだまだ若いのに。

              ですのでそういう時は、漢方薬、鍼灸、マッサージなどで少しでも負担のないようにしています。

              漢方薬では、黄連解毒湯を飲む前と五苓散を飲んだ後に、手足のツボに鍼やお灸をちょこっと、朝は熱いシャワーを浴びるなどです。

              そこまでして飲みたいか?と思われるかもしれませんが、せっかく年末の忙しい中、みんなで集まってする以上楽しい方が良いですよね?(そんなに飲めませんし…)

              しかし、暴飲暴食から胃腸の働きが落ちる事で風邪にかかりやすくなる事がありますし、酔っ払っていい気分で夜道を歩いているときに、身体が冷えてしまう事があります。ビールや水割りなどで胃腸が冷えてしまう事もあります。

              アルコールは自分にあった適量で、その後のケアもしっかりして年末を元気に乗り切りたいですね!
              【2009.12.09 Wednesday 11:59】 author : hiyoridou
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              歩きましょう、良く噛みましょう、背筋を伸ばしましょう
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                最近、うつ的な症状を訴える方の見えることが多い気がします。

                皆さん一様に何かしら心療内科でお薬を処方され、せっせと飲まれています。

                たいていの方がこちらの治療院に来られるまでに、

                 ○身近な人に相談する
                 ○内科などで精密検査をしてもらう
                 ○インターネットや医学書などで自己分析する
                 ○心療内科やカウンセリングを受ける

                などの経路を経られて鍼灸でも試してみようと言った形でお見えになられます。

                薬ですべての症状が変化すると思われている方の多いことに驚かされます。

                器質的な疾患の方には当てはまらない事がありますが、
                ここ半年やる気が起こらない、最近急にうつかなと自分で思うなどと思われる方の『やる気が起きない』、『身体がドッシーンと重たい』、『眠れない』、『ボーっとする』などの症状に関しましては、鍼灸治療は効果があります。

                そして、鍼灸治療と平行して生活習慣を変えることで次第に元気になられる方が多いように思われます。(投薬治療を受けられている方は薬も併用して)

                風邪を引けば、『そういえば起きたら布団を蹴ってたなー』とか、腹痛があれば『最近宴会続きで、飲んだり食べたりする機会が多かったなー』など思い当たる節があると思います。

                うつ的な症状でも同じです。

                うつ的な症状は、何かいやな事があったり、ストレスがかかったり、身近な方が亡くなったりする事がきっかけになる事が多いようですが、やはり風邪や腹痛と同じように、生活習慣の中に何かの原因がある事が多い気がします。そのためにストレスを感じやすくなっているようです。

                生活習慣はとても大事です。

                もちろん生まれついての個人差はあると思いますし、自分はストレスにあまり強くないなーと思われる方こそ、しっかりとした生活習慣のコツを身に付けましょう。

                【2009.05.13 Wednesday 17:20】 author : hiyoridou
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